mikotoの呟き

小説(◆マーク)とお知らせや近況報告

◆真仁♀(庭球)

まず初めに、今年初の投稿です。

久しぶり過ぎてホントごめんなさい🙏(_ _;)

呪術やら復活やら庭球などにツイステ…色々とハマってあっちこっち行ってますけど呪術は余りにも大手ジャンルになったので落ち着いた頃にまた描き始めたいと思っております。

(人が多いと逆に冷めるタイプなので…💦)

 

最近まではツイステでイベント参加してましたがイベント出てちょっと満足したので復活の初ムクと庭球の真仁を中心に日々悶えてます。

そんなこんなですが、これからも良かったらお付き合い頂けると嬉しいです。

2022.05.16

 

それでは、以下↓本文です。

 

オメガバース。設定とプロット。

真田弦一郎(α)×仁王雅治♀(Ω)

※⚠男女なのに部活分かれてないの?とか色々ツッコミどころあるでしょうけど無視して読んで頂けたら嬉しいです。

なんせご都合主義の妄想ですから…!!!

 

第2の性が判別して、立海中に上がって直ぐに運命の番が真田である事に気付く仁王。

でも真田は優れたαのくせに、とことん鈍感だった。

厳しく固い真田と違って仁王は猫のようにあちこちふらりと気ままな性格もあり、運命の番であろうと性格から気が合わないと何も言わず、近付かずに黙っていた。

 

練習をサボったりする仁王を叱ったりする真田。

こいつはホントにいい加減な奴だな、と呆れる真田とこのおっさんホントうるさいのぅ、と萎える仁王。(この時はまだ若い見た目の真田)

 

こんなおっさんが本当に運命の番なんか?と仁王は運命は残酷じゃな、と嘆くが心とは反対に体は真田が近くにいるだけで安心してしまう。

 

そんな正反対な二人でなにかと衝突するが、部活のある日…仁王はこれからヒートが来る予感がした。

これはマズイ、と慌てて抑制剤を飲み幸村に早退する事を告げる。

真田と違って幸村は融通が利くから快く了承してくれて仁王は真田が委員会で遅れてる間に帰ろうと先を急ぐ。

 

着替え終わって部室を開けた途端、真田がいた。

驚く仁王、抑制剤を飲んでても抑えきれない熱で真田の匂いに気付かなかった。

真田は帰り支度している仁王を訝し気に具合悪いのか?と気遣う。

仁王は真田を前に今直ぐに抱きしめて欲しいとせがむ本能に怯える。

 

気分悪いから、今日は帰る…と顔を伏せて言えばだからあれほど体調管理には気を付けろと言っただろうが、と溜息を吐く真田に無性に泣きそうになる。

 

分かっちょる!と言い返して真田を押し退け部室を出るがふらついた仁王を支えると今まで感じた事なかった香しい香に目を見開く。

仁王は触れた事なかった真田の熱に熱が上がってしまって呼吸が荒くなる。

これ以上は無様な姿を見せたくないと真田の手を振り解き、逃げるように去るけど真田は直ぐに仁王を追い掛けた。

 

何で、追い掛けて来るんじゃっ!涙目になりながら仁王は真田を怒る。

部活中といえど、まだ学内には生徒が残っており真田と仁王の姿に注目を集めてしまっている。

舌打ちした真田は仁王の手を掴み引っ張って前を歩く。

な、なんじゃ…?と戸惑う仁王に真田は家まで送る。どこだ?と仁王に聞く。

仁王は一人で帰れると頭を振るが真田が睨むように聞けば小さく答えた。

 

真田は分かった、と言い仁王の手を引きながら学校を出る。俯いている仁王には見えなかったが真田は幸村と蓮二に仁王を送る事をメールして抑制剤を飲んだ。

この時点で真田は仁王がΩである事に気付き、そして運命の番である事にも気付く。

周りの視線から遮るように仁王の肩を抱いて歩くのも、本能的に大事な番を奪われないようにする為であったりする。

 

学校から30分移動した所で仁王の家に着けば早々に中に入らせる。

玄関に上がった瞬間、仁王は崩れ落ちてしまうが真田が直ぐに抱き留めると力の入らなくなった仁王は熱い、と零す。

 

強烈なΩのフェロモンに真田はグッと奥歯を嚙み締めないと仁王を襲ってしまいそうになる。

家族は、と聞けばぼんやりしてる仁王は間を置いてから親は共働きで姉はアルバイトに弟は塾…と返す。

一人にするつもりはなかった真田は取り敢えず部屋に行け、家族が戻るまで何かあった時に困るから俺は玄関で待たせてもらうぞ、と言えば仁王は動けん、部屋まで連れてって…と真田を蕩けた目で見上げた。

 

抑制剤を飲んでいてもこれか、と真田は視線だけで仁王を射抜かんとする。

分かってて言っているのか、と真田は唸る。そんな真田にさぁ…と首を傾げて惚ける仁王。動けないのは本当だった。

Ωの本能がこのαを手に入れろと強く囁いてくるのだ。

 

真田は仁王を抱き上げて部屋は、と聞いて運んで上げた。

部屋に入ると仁王の匂いが満ちてて頭を思い切り殴られるような衝撃が襲うが真田は耐える。

ベットに仁王を下ろし直ぐに部屋を出ようとするが真田を引き留めるように仁王が裾を掴む。

 

小さな抵抗なのに己の番だと分かっているからか真田は抗えない。

顔を逸らしたまま、何だと問えばここにいてくんしゃい、と望む。

 

真田はお前は俺の性別を分かって言っているのか、と苦渋の声で言えば仁王は頑なにこちらを見ない真田に焦がれて涙声でそんなん、初めて会った時から分かっとる…。おれの、を内心で呟きαじゃろ…ほんで俺はΩじゃき…と。

 

それを分かっていながらここに居ろと?お前は馬鹿か、襲われたいのか!もしここに居るのが俺じゃなかったら既に襲われいるぞ!と怒る真田に仁王は胸を締め付けられる。

普段であればこんな些細な言葉に傷付く事はないのに、ヒートで情緒が不安定になってる今は真田の言葉にツキンと胸が痛み、涙がポロっと零れ落ちた。

 

運命の番に否定されたような気持ちになってひくっ、と震えると仁王が言い返さない事に不審に思った真田が振り返るとボロボロと涙を流す仁王に飛び上がらんばかりに焦る。

 

まだ番ってはいないが二人の中では既に番になっているから真田は大切な番を悲しませた、泣かせた、という事にうろたえてしまい、苦しいのも忘れて膝を着くと仁王の涙をそっと拭う。

 

真田の手にすがりつくように仁王は零した。

おんしだから、いて欲しいって言ったのに…と。それを聞いて真田は思わずベッドに仁王を押し倒す。

ギラついた視線に食われそうと…と仁王は恍惚と表情を緩ませて首筋を露にして徐に真田に差し出す。

この時点で仁王に理性はほとんど残っていなかった。

 

真田が無意識に身を屈めて項を鼻を摺り寄せると自分だけに感じる甘い香りが鼻につく。

ベロり、と項を舐めた途端、仁王から甘い声が上がり理性を失うどころか我に返った真田は本能を抑え込んで仁王をきつく抱き締めて溜息を思い切り吐いた。

汗が額を滑り落ちて仁王の項に堕落ちる。

 

抱きしめられて苦しい程だったが仁王はそれが嬉しかった。ただそれ以降何もしない真田がじれったくて身動きしょうにも真田が許してくれない。

 

真田、噛まんの?と問えば真田は噛むぞ、だが今じゃない。と答えた。

それに仁王はショックを受けて何でじゃぁ…とぐすぐすと泣いてしまう。

真田は抱きしめた仁王の首筋に鼻を埋めて、無責任で嚙むつもりはない。親御さんの了承を得てから噛むぞ。と決定事項として言う。

今が良い、と泣く仁王に今はこれで我慢しろ、と項を何度も舐めてマーキングする真田。

 

それだけで仁王は幸福感に包まれる。泣き疲れた所為か、仁王がウトウトし始める。

寝てて良いぞ、と優しく言えば仁王は真田にいつ噛んでくれんの…?と聞く。

真田は親御さんに許可を貰ってお前のヒートが来たら直ぐにでも嚙む。と迷いなく答えた。

 

…ホンに噛んでくれんの?

噛む。

俺の事、嫌いじゃないんか…?

誰がそんなこと言った。嫌いじゃない。

ホンマに?

本当だ。

…俺の事、気付かんかったくせに…

む…。

真田の鈍感…

それは、済まん…。だが今はちゃんと分かっている。

…プリッ

お前は俺の運命の番だ、大事にする。

…おん…

おやすみ、仁王。

 

眠った仁王から離れて真田は布団を掛けてあげると未開封のスポーツドリンクを机の上に置いて部屋を出て下に降りた。

そのままカバンを持って玄関前で立つと仁王の家族の帰りを待つ。

 

暫く待って先に帰って来たのは母親だった。

玄関前にいる真田に驚くが立海の制服と真田がきちんとお辞儀をした事で怪しむ事なくどうしたのかしら?と真田に駆け寄った。

真田は雅治さんのテニス部の副部長である真田弦一郎です、と先ず名乗った。

 

あらぁ、ご丁寧にありがとう。雅治の母です、と母親が答えれば真田ははい、と頷き次いで仁王がヒートになる寸前だったから家まで送った事と一人だったから誰かが帰ってくるまでここで待たせて貰っていた事を詫びる。

仁王の母はヒートになった事に驚き、心配そうにするが真田が抑制剤を飲んで今は眠っている筈です。と落ち着かせると母親はホッと安堵する。

 

母親はそこで真田の性別を気にする。不躾な質問になるけど良いかしら…?と伺うような顔に真田は大丈夫です、ご心配なのは分かっておりますので。僕はαです。

 

αである事に驚く母親に真田は雅治さんには何もしてないので安心して下さい、僕の家系は少々特殊な修行でΩのフェロモンに対し耐性あるので。と答えれば母親は慌ててごめんなさいね、と謝る。

いえ。と首を振る真田、ただ後日雅治さんとの事で大事な話がありますのでお時間ある時に伺ってもいいですか?と真田が聞くと母親は女の勘というか母親の勘で察する。

分かったわ、雅治に私たちの空いてる時間を連絡しときます。と頷くと宜しくお願いしますと真田は頭を下げて帰っていった。

 

仁王の母親は暫く真田の背中を見送って呆然と立ち尽くすが直ぐに仁王の様子を見に家に上がる。

 

部屋に行くと仁王は丁度起きたのか起き上がって母に真田は…?と問い掛けた。

さっき帰って行ったわ、体調は大丈夫?薬は?と聞くと怠いしちょっと熱っぽいだけじゃ…と返す。

 

母親は仁王の傍に行きベッド横に座ると仁王を見つめながら、さっき真田くんがね…アンタとの事で大事な話があるから時間がある日を教えて欲しいって言われたけど…直ぐに返事をする?と訊ねた。

 

それを聞いて仁王はさっきのは嘘じゃないのだと布団に顔を埋めた。そうしないと嬉しくて涙が溢れてしまいそうだった。

反発しあってもどんなに性格が合わなそうでも仁王は真田の事が好きになっていた。

あそこまで厳格に自分の信念を曲げない男は周りにいない。

あの男なら、大事にしてくれるんだろうな、それが自分であれば良いのに。とずっと思っていた。

 

仁王は顔を伏せたまま、母さん…いつ空いてるか教えてくんしゃい…と告げた。

それだけで母親は仁王が真田の事を好意的に感じている事が分かった。真田くん、凄くいい子そうよね、お母さんは応援してるわよ。と仁王の頭を撫でて部屋を出た。

今は調子良いだろうがまだヒートになったばかりなのだ、数日は部屋から出られないだろう。

仁王の母親はお父さんになんて説明しましょうか、と微笑みながら台所に入っていった。

 

 

3日間休み、土日を挟んで5日間の自宅休養していた仁王は月曜日には登校出来た。

朝練に参加すると周りから心配してくれる声に応えて真田を探す。

 

かなり色んな顔を見せてしまって気まずさはあるが時間が経つと更に近付き難くなるのは予想出来る。

さっさと済ませて心の準備をしておきたかった。

 

コートの方に向かうと真田は幸村と柳の3人で練習メニューを組んでるようだった。

今言ったら絶対に幸村と柳に突っ込まれる…タイミング悪いぜよ、と仁王は諦める事にした。

 

踵を返すとブン太が見えたからそこに向かおうとした時、背後から真田の声に呼び止められる。

振り返ると幸村たちから離れてこっちに歩いてくる真田に仁王は胸がドキドキした。

 

話を中断してまでわざわざこっちに向かって来てくれるのにキュンと胸が締め付けられた。

変な顔していないか、気にしながらも仁王は立ち止まったまま真田を待った。

 

もう大丈夫なのか?と聞いてくる真田に仁王は頷いて大丈夫だと告げた。

それは良かった、と真田が安堵するから仁王はもうどう反応すれば良いか訳分からなくなる。

 

この間まではいい加減な態度に怒られてたりしたしそんな真田を他の部員になりすまし、からかって欺いてたりしてたのに今ではどうだ、真田の言動や行動に一喜一憂している。

 

何も言わないまま真田を見上げていると何だ?と眉間に皺を寄せる顔に仁王は気を取り直した。

やっぱこの男、ちょっと老けとるのぅ…と失礼な事を思っていた。

 

両親の空いてる日を教えると真田は分かった、俺の両親には既に話してあるからこの日の近い内に伺うとしょう、と仁王が手に持ってたメモ用紙を貰ってポケットにしまった。

 

え、もう話したんか…?と驚く仁王に真田は当たり前だろう。と答える。

なんて言ったんじゃ…?と恐る恐る聞くとそれは言わないと駄目なのか?と顔を顰めてしまった。

仁王が大事なことナリ、と強く言うと何てことなく真田は番にしたい人がいるから挨拶したい、そして直ぐに番になりたいと言ったが。と答えた。

 

飾りけない言葉に思わず仁王は両手で顔を隠した。

おい?と真田の声が聞こえるけど仁王は返事する力がない。

あぁ、ほんにこの男は…っ!!と心臓が激しく騒いでいる。

仁王は顔を隠したまま親御さんはなんて…?と続きを促がせば両親は快く了承したぞ。まぁ俺の家系は一度決めたならば最後まで貫き通すのが家訓の一つだからな、反対はしない。

早く挨拶したいと母がソワソワしてるくらいだ。と笑った。

 

それを聞いて仁王は知らずの内に緊張していたのかホッとした。

ウチの母さんが、おまんのこと気に入っとるぜよ。と返すと真田は目を丸くしてそれは有り難いなと頷いた。

詳しい事はまた連絡する、そう真田が締めくくったので真田はまた幸村達の所に戻り、仁王は今度こそブン太の所へ向かった。

 

テニスに集中してその日の朝練は何事もなく終えた。

 

 

 

後日、書き足されます。

更新

2022.5.17