mikotoの呟き

小説(◆マーク)とお知らせや近況報告

◆五悠(呪術廻戦)

 

 

悠仁は素直だ。

どこまでも真っ直ぐで物怖じしないその性格は人を惹き付けて止まない。コロッと相手の懐に入りいつの間にか気を許している。

 

そんな場面を幾つも眺めてきた五条は最初は感心こそしたけれど、今はモヤモヤとしてしまっていた。

 

理由は分かっている。

仔犬のように可愛い悠仁を独り占めしていたかったのだ。ここまで心を奪われるとは、恐れ入った。

 

泣かせて、自分だけを見て欲しくなる。

薄暗い思考が頭の中を駆け巡っては啼き喚いてすがってくる様を想像し背中からゾクゾクっと優越が走って震えた。

 

あの子は慕っている担任がこんな事を考えていると知ったらどんな顔をするだろうか。

軽蔑か、幻滅か…それとも困惑しながらも好意を受け入れるだろうか。あり得る。

 

悠仁は人を疎まないし恨まない。

分け隔てなく接して均等に笑顔を向ける。そこには特別視してる所や毛嫌いしてる所はなく、皆が同じ土俵にいた。

苦手とする者はいるだろうがだからって嫌な顔をすることなく、あぁ俺はこの人が少し苦手なんだな、と割り切りいつものように人懐こい笑顔をするのだ。

 

自分が割りとスキンシップ過多だと自覚してるが悠仁もかなりスキンシップが多い。

恵と七海を見掛けると背中にダイブして抱き付く光景は何度もあった。野薔薇は女の子だから流石に抱き着きはしてない。

80㎏もある悠仁に後ろからダイブされて恵は青筋を浮かべるが急にダイブするな!と諫めるだけだ。

七海も背中に武器があるから悠仁がナナミンー!!と駆け出す頃には振り向くと見せ掛けて体を横に向けた一瞬の隙に武器を背中から抜いて悠仁に当たらないようにしている。

まだ出会ってそんなに経ってないのに神経質なあの二人に気を許されるなんて凄い事だ。悠仁の人懐こい性格には参ってしまう。

 

だから五条もその中の一人でしかないのが心をざわつかせる。

 

あの呪いの王でさえ、最初は疎んでいたのに今では相棒とまで云えるのではないか?と思う程に悠仁に絆されている。

 

悠仁の部屋に行くと左手に口だけ実現した宿儺と仲良くあーだこーだと楽しそうに会話してるのを見るとあぁ、この子は皆から愛される子なのだと実感した。

 

実感こそすれど、宿儺と仲が良いのは少々妬けてしまったけれど。

 

 

 

 

「ひぐっ、ぅあ…ッ!や、ぁ…あぁっ」

 

ばちゅんっ、と肌とぶつかる音と粘着質な音が響く中で甘い声が啜り泣いている。

 

部屋のベッドに力なく横たわり好き勝手にされるがままガクガクと震えているのは教え子の虎杖悠仁でそれを好き勝手に蹂躙しているのがその担任の五条悟だ。

 

「せ、んせぇッ…あぅ、んっ…も、だめ…ぇッ…!」

 

「うん」

 

もう嫌だと、イきたくないと涙をぽろぽろと流しながら弱々しく首を振るのにそうだね、と無視して腰をもっと奥まで進める。

すると引きつった嬌声が上がり下肢がびくりと跳ねて震えた。

 

数えるのも億劫になるくらいに悠仁は何回も既にイっている。イき過ぎて悠仁のモノからは何も出ず健気に震えるばかりだ。

五条も悠仁の半分くらいはイっているがそれでもまだ止める気にはならなかった。

中に全てを注がれて僅かに膨らんだ薄い腹を撫でて人指し指で軽く押すと中にある未だに大きく怒張したモノを締め付けられて快感が背を走る。

 

「ふふ、悠仁…のここ、ぽっこりしてて可愛ーい」

 

「あ、あっ!やっ、押しちゃ、だめ、だめぇッ…!!」

 

つんつん、とお腹を押すと悠仁が麻痺したかのようにガクガク震えてまたイった。

次いでまたも中をぎゅぅうっと搾り取られるのではないかと思う程に締め付けられて五条は眉間に皺が寄せて中に出した。

 

抜かずにずっと奥に中出ししてるから悠仁のお腹は五条の精液でタプタプになっている。

入りきらず挿入の際に溢れ落ちて悠仁の尻と太ももを白く汚すのだけれどそれがまた視覚を煽って五条を興奮させる。

 

「ひっ、ひくっ…うぅッ…も、もぉやらぁ…い、イけないよぉ…せ、んせぇ…」

 

目元と鼻の頭を赤くさせながら止まらない快楽を与える五条を見上げながら悠仁は泣き付く。可哀想に、その快楽を与えているのが目の前の人なのにその五条本人に助けを求めるしかないのだ。

 

蹂躙してるのは自分なのに悠仁はそれでも助けてと手を伸ばすのだ。可愛くてしょうがない。五条はニコリと微笑んだ。

 

悠仁

 

その笑みに悠仁はもう終わりにしてくれるのか、と口を開けたが続いた言葉に固まった。

 

「もう少し頑張ろうね?」

 

目の端に溜まっていた涙が頬を伝って流れる。それを指で拭って五条が腰を動かすと悠仁は快感に声を上げる。

もうイけないと言ってるのに、と泣くのだけれど聞き入れてくない五条の背中に腕を回してぎゅうっと力を入れて抱き着いた。

 

そうしてないと戻れないと思ったから。

 

 

 

 

END

(うん、分からん)