◆僕の初恋の人(ボンゴレⅠ世×骸♀)
軽~い設定です。(※ロリショタ+捏造)
六道 骸♀(12才)
隣に住んでいる綱吉(5才)の面倒を見てくれるお姉ちゃんで綱吉のお祖父ちゃんであるジョット(沢田家康 30代)に想いを寄せている。
沢田 綱吉(5才)
甘え坊で天使みたいに可愛らしい笑顔で周りを癒してくれる。まるで大空のよう。隣に住む骸が大好きでいつも遊んでくれる。
沢田 家康(ジョット)
沢田家の大黒柱だけど既に隠居してる。綱吉のお祖父ちゃんで実は過去に骸を助けた人でその時から好意を寄せられるようになった。30代くらい…?周りからよく年齢詐欺って言われている。ヤのつく家業。
◆
毎朝6時になると骸には欠かせない仕事をする為に向かう所がある。
年期が入り木材の匂いが鼻を擽るけども綺麗に保たれている長い廊下を歩き一番奥にある和室へと辿り着く。
他の部屋よりも襖に描かれている絵や和紙の造りからしてその出来は一目瞭然で格別だと分かる。
そっと襖を開けると部屋の中央には布団が敷かれていて上下にゆっくり膨らんでる。まだ眠っているようだ。
骸は笑みを零してそっと近付いて膝を付いた。
「家康さん、朝ですよ」
優しく揺さぶると布団の中からんー…と唸る様なくぐもった声が聞こえ、腕がもそっと出てきた。
どうやら起きてくれたようなので骸は手を引こうとして失敗した。
「ひゃっ?!」
出てきた手は離れていく骸の手を掴んでそのまま引っ張ったのだ。抵抗もしなかったから骸は引かれるがままに体を前に倒して布団の上へとダイブしてしまった。
顔を上げると琥珀色の瞳が骸を見つめていた。
「おはようございます、家康さん。いきなり引っ張るなんて吃驚するじゃないですか」
「あぁ、おはよう骸。離れていくのが惜しくてな。それと俺の事はどう呼べと…?」
「…ジョット」
じっと見つめられて骸はこの沢田家の前当主であった沢田家康、基ジョットが望むように名前を呼んだ。
するとジョットは満足そうに、それで良い。と目を細めて笑みを浮かべた。
そのまま身を起こすと骸はジョットの膝に乗るような体勢になり降りようとしたがその前に小さな体を抱き締められて叶わなかった。
「ちょっ、と…!ジョット、離して下さい」
「何故?」
「何故って…これじゃあ起きれないですよ」
愛している貴方にこんな事されたら僕の心臓が持たないです。
胸がドキドキと高鳴り、それをバレないようにするのが大変だ。顔は取り繕えるが心臓までは制御出来ないのだ。
骸は両手でジョットの胸板を押し返して突っぱねてみるが大人と子供、男と女では力の差は歴然でビクともしなかった。
「…嫌か?」
「んんっ!」
そんな悲しそうな顔をするなんて狡いです…!!
骸はジョットを心から愛している。だからそんな人の悲しい表情が見たい訳じゃないので己のちっぽけな羞恥心などさっさと捨て去る。
「嫌な筈ないです…乙女心を察して下さい」
ぶすくれた感じで言いながら骸は両腕を伸ばして自分からジョットの首に腕を回し、くっ付いた。
なるほど、乙女心か。覚えおこう、とジョットは納得して頷き骸をぎゅっと抱きしめた。
骸のひと仕事である。
続